依頼者のこれからのアドバイス
最後には依頼者の方の選択になりますが、私たちが集めた証拠をもとに「離婚」または「修復」、あるいは知らなかったことにして、「現状維持」か、ご本人の意志を確認します。もし「離婚」を希望されるなら、離婚訴訟に向けて法的な役割を担う、弁護士や行政書士の紹介など、できる限りの支援を行います。「修復」したいと望まれるなら、心を傷つけ、事実に向き合い、赤信号の灯る夫婦関係をどう改善していくか、経験豊富なカウンセラーが修復のためのアドバイスを施します。一番厄介なのは、不倫が明らかになったにもかかわらず、見なかったことにして「現状維持」を選択した場合です。主に夫への経済的な依存が強い妻のケースが多く、その気持も分からないではありません。しかし、このまま不倫を放置しておいても、良いことは一つもないと断言できます。できれば勇気をもって、不倫を犯したことを夫婦の間のタブーとせず、事実を突き付けすべてを白日の下に晒し、本音での話し合いを行うことをお勧めします。この辛い行動を乗り越えることで愛情が深まり、関係を修復してきたご夫婦を何組も見てきました。それでもだめな場合は、「離婚」も止むを得ません。未来の自分のために、前向きで幸せな選択をしてほしいと私はいつも願っています。